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【第五回目】SMARTを使いこなそう!モニタリングサービスの登録方法と実践的なビジネス活用術
こんにちは。三井物産クレジットコンサルティング(MCC)編集部です。
今回は、SMARTの「モニタリングサービス」についてご紹介します。
ビジネスにおいて、取引先の信用状況を把握しておくことは非常に重要なことです。しかし、すべての取引先を毎日手動で調べるのは時間と手間がかかります。
そんなお悩みを解決するのが、SMARTの「モニタリングサービス」です。
このサービスを使えば、一度登録するだけで、取引先信用上の変化があった際に自動で通知が届きます。これにより、信用不安の兆候をいち早く察知することが可能となり、取引先の状況を手作業で日々確認する手間が省けます。
この記事では、モニタリングサービスがどのようなものか、そしてどのように利用するのかを分かりやすく解説します。さらに、すぐにあなたのビジネスで活用できるよう、具体的な事例を交えてご紹介します。
1.モニタリングサービスとは?取引先の変化を自動でお知らせ
SMARTのモニタリングサービスは、一度登録した取引先の信用状況をチェックし、何か変化があった際にすぐにお知らせする便利なサービスです。これにより、取引先のちょっとした変化をいち早く察知できます。
このサービスには、主に2つの機能があります。
1.与信フォローアップサービス
登録した取引先に業績不振や倒産兆候などの変化がないか、SMARTが日々監視します。何かあった際には、SMARTのトップページへのお知らせ表示だけでなく、メールでも毎日通知が届くので、信用不安の兆候をすぐにつかめます。
また、変動内容について詳しく知りたい場合は、サポートデスクにメールをいただければ、専門スタッフが丁寧にサポートしますのでご安心ください。
【提供情報例】
・倒産や事業継続、事業停止に関する情報
・コンプライアンスや行政処分、経営層の問題に関する情報
・訴訟関連や登記の変更に関する情報
・支払関連や借入状況に関する情報
・業績の変化に関する情報
2.格付等変動通知サービス
登録した取引先の信用格付や企業情報(評点、資本金、従業員数)の変化、主要財務分析比率が変動した際にお知らせします。通知は毎週月曜日に行われ、SMARTのトップページへの表示とメールの両方でお知らせします。
また、格付に変動があった企業に対しては、自動的に与信判断が行われる機能もございます。(自動一括購入)これらを活用することで、取引に関する意思決定をより適切に行えるようになります。
2.モニタリングサービスの利用方法:SMARTの簡単なステップ
それでは、実際にSMARTでモニタリングサービスを利用する手順を見ていきましょう。とても簡単なので、ぜひお手元で試してみてください。
1.与信フォローアップサービス
1.SMARTの左側メニューから「企業検索」を選択
2.調べたい企業の「TSRコード」や「企業名」等を入力
3.該当企業が表示されたら、企業名横の○にチェックし、下にある青い「与信フォローアップ」ボタンをクリック
4.取引先コードを入力し、申込(課金対象)をクリック
これで与信フォローアップサービスへの登録は完了です。
情報が更新された際には、SMARTのトップページへ表示される他、登録したメールアドレスに通知が届きます。
2.格付変動通知
・与信フォローアップのように、お客様側で直接操作できるものではございません。
・利用には申込書の提出が必要ですので、担当営業までご連絡ください。
3.【モニタリング特化】SMARTの活用事例2選!
モニタリングサービスの利用方法はご理解いただけたでしょうか?次は、取得した情報をあなたのビジネスでどのように活用できるのか、具体的なシーンを2つご紹介します。
活用事例1:リスクの早期発見!信用不安の兆候をいち早く察知
こんなシーンで:既存の取引先との関係が長期にわたる中で、経営状況に変化がないか把握しておきたい時。
モニタリングの活用法: 主要な取引先をモニタリングサービスに登録しておけば、信用不安情報(倒産、債権譲渡など)や格付の変動といった変化を自動で検知し、SMARTのトップページや、メールで通知してくれます。これにより、大きなトラブルに発展する前に、取引条件の見直しや回収方針の再検討といった対策を講じることができます。
得られるメリット: 貸倒リスクの軽減、トラブルへの迅速な対応、与信管理の精度向上。
活用事例2:管理業務を自動化!効率的な与信フォローアップ
こんなシーンで:多くの取引先を抱えており、一つひとつの状況を手動で確認するのが非効率だと感じている時。
モニタリングの活用法: 取引先ファイルを活用し、重要な取引先をモニタリング登録しておきます。これにより、手動での情報収集作業が不要になり、変化があった企業の情報だけを確認することができます。担当者は、膨大なチェック作業から解放され、アラートが届いた取引先の深掘り分析などをすることができ、より効率的に業務を行うことができます。
得られるメリット: 管理業務の効率化、担当者の負担軽減、リソースの有効活用。
まとめ:モニタリングで、攻めと守りの与信管理を両立
SMARTのモニタリングサービスは、単なる事後報告のツールではありません。取引先の変化を自動でキャッチし、リスクを早期に発見すると同時に、新たなビジネスチャンスを見つけるための強力なパートナーです。
はじめは操作や設定に戸惑うことがあるかもしれませんが、一度設定してしまえば、日々の業務負担を大幅に軽減してくれます。
ご不明な点があれば、専門スタッフが丁寧にご案内しますので、お気軽にご相談ください。この記事が、皆様の円滑なサービス利用の一助となれば幸いです。
次回は、適正与信金額についてご紹介します。どうぞお楽しみに!